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ウェアラブルグラスで管理効率を向上

インフラ劣化可視化アプリ「InfraScope」

2023.01.16
  • 株式会社XMAT
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拡張現実技術でコンクリート塩分濃度測定を大幅に短縮するインフラ劣化可視化アプリ「InfraScope」
「造る」時代から「守る」時代にシフトしつつある建設業界において、少子高齢化による人手不足の状況環境下でのインフラの維持管理は深刻な課題です。
特に、都市部以外のエリアでは広大な面積の割には人手が少なく構造物調査そのものにマンパワーを割くことができない状況にあり、構造物調査の省人化・効率化は非常に重要です。

インフラ維持管理の課題として、塩害は主要なコンクリート劣化要因の1つと考えられます。
凍結防止剤や潮風の影響等により、塩分がコンクリートに浸透することで鉄筋腐食等の劣化が進行するため、早期対策が求められております。

従来のコンクリート塩分濃度調査技術は、チョーキングにより塩分濃度測定予定場所を指定し、ドリル削孔によりサンプル粉末を取得し、化学分析により塩分濃度を測定しておりました。
このチョーキング・ドリル削孔・化学分析の主な作業は多大な労力・時間を要することが課題でしたので、本技術はこれらの課題解決に寄与します。

対応する防災課題

  • Before:チョーキングにより塩分濃度測定予定場所を指定し、ドリル削孔によりサンプル粉末を取得し、化学分析により塩分濃度を測定
各工程における主な作業(総所要時間:約1ヶ月間※)
・チョーキング:寸法測定作業・マーキング作業
・ドリル削孔:ドリル削孔作業・埋め戻し作業
・化学分析:塩分濃度測定作業・報告書取りまとめ作業

※測定対象規模が大きくなれば、より多くの労力・時間を要します。
  • After
●ウェアラブルグラスで座標データを可視化するため、従来のチョーキング作業が不要
●計測したデータがウェアラブルグラス上で可視化され、一目で塩分濃度の高いエリアを特定することが可能

ソリューション

コンクリート塩分濃度測定前の段階で、あらかじめ測定対象のコンクリート表面に座標割付をすることで、
基準位置座標マーカーをコンクリート表面に貼り付けるだけでウェアラブルグラス上からの位置座標投影が可能となります。

そして投影された位置座標を元にハンドヘルド型蛍光X線分析計により塩分濃度を計測します。
この操作では1点あたりの計測時間は約30秒であり、またその場で計測データを電子データで取り扱えることから作業工程が大幅に短縮可能となります。

計測データは、塩分濃度可視化システム上にアップロードすることで、ウェアラブルグラス上に塩分濃度計測データが同期され、
塩分濃度計測値がヒートマップとして出力され、一目で塩分濃度の高いエリアを特定することが可能となります。
本ソリューションでできること
  • 従来は約1ヶ月要したコンクリート塩分濃度測定を1測定点あたり30秒と大幅に短縮。蛍光X線分析装置のハンドヘルド型への改良で現場での測定を実現
  • 測定予定場所指定に拡張現実技術を併用することで、位置情報が即時得られ、測定効率が飛躍的に向上
  • 本技術は国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録され、インフラマネジメントにおける各種作業の効率化が期待
詳細はホームページをご覧ください。

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