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PROGRAM

仙台BOSAI-TECH Lounge(ラウンジ) #5.座談会

防災・減災領域における自治体の課題感や現状について、第一線で働く自治体担当者をお呼びし、意見交換を行う座談会を企画しました。
今回は、3つのセッションテーマを用意し、現場で生じている課題や対策について語って頂きます。
セッションテーマ
  1. 災害時の情報伝達
  2. 災害時の通信環境の確保
  3. 防災物資の備え・配布
自治体が取り組む防災・減災課題を知り、防災ソリューションの開発に生かす機会として、是非、ご活用ください。
また、他地域の情報を収集されたい自治体職員の方のご参加もお待ちしています。
次のような方におすすめです
  • 自社のテクノロジーを防災事業へ応用することを考えている方
  • 防災領域で社会実装や事業化を検討中の方
  • 他地域の防災課題や対策について知りたい自治体担当者の方
※当イベントは仙台BOSAI-TECHプラットフォーム会員以外の方もご視聴頂けます。お気軽にご参加下さい。

開催要項

  • 開催日時 |2023年 10月 24日(火) 13:30~15:00
  • 開催場所 |オンライン(Zoom)
          ※申し込み頂いた方へ、開催日前にZoomへのアクセス情報をメールでお送りします。
  • 参加費用 |無料
参加自治体
  • 仙台市

    危機管理局

  • 多賀城市

    総務部 危機管理課

  • 気仙沼市

    総務部 危機管理課

  • 浜松市

    危機管理監 危機管理課

アジェンダ
  • オープニング
・座談会について
・参加自治体のご紹介
  • 座談会セッション
テーマ1. 災害時の情報伝達
 ✓災害・避難情報の発信・伝達についての課題や現状の対策は?
 ✓災害・避難情報の集約・分析についての課題や現状の対策は?

テーマ2. 災害時の通信環境の確保
 ✓山間部など、電波が届きにくいエリアでの通信課題や現状の対策は?
 ✓避難所での通信課題や現状の対策は?

テーマ3. 防災物資の備え・配布
 ✓物資の備蓄計画を立てる基準は?
 ✓物資の備蓄形式、集積・配布形式における課題や現状の対策は?
  • 質疑応答
アーカイブ動画

お申し込み

当イベントは事前申込制です。
お申し込み頂いた方へ開催日前にZoomへのアクセス情報をメールでお送りします。
当日、ご参加頂けない方も、後日、アーカイブ動画を配信しますので、配信の連絡を希望される方は上記からお申し込みをお願いします。
  • *** 当イベントは終了しました ***

質疑応答(一部公開)

東日本大震災時もLTE回線はほとんど輻輳しなかった、年々キャリア会社によって強度を増してきているというお話が仙台市様からありましたが、現状で避難所等のWi-Fi整備が進んでいない理由としては、LTE回線で十分であるというお考えからでしょうか。何か判断の基準があれば教えていただきたいです。
仙台市
当市では、財政面や地理的な技術課題等から、現在、避難所にパソコンや通信環境が整備されておりません。各避難所にはIP無線を整備しておりますが十分とは考えておらず、最新の技術の動向や耐災害性、費用対効果等の観点から通信環境を含め検討を進めている状況です。
渋谷区笹塚仲町会の者です。2点質問があります。
①平時から自主防災組織と住民の機微な個人情報管理を連携しているはずだが、クラウドからの情報流出も踏まえ、自主防災組織の取り入れている情報管理手段や自治体との情報連携ツールはありますか?(クラウドは情報流出自体の責任は負わないので)
②住民の遠隔一時避難をスムーズに進める自主防災組織の行動等を支援するようなことは考えておられますか?
仙台市
①当市では、自主防災組織の結成と活動を支援しておりますが、個人情報の収集や名簿の管理は行っておりません。また、住民の災害時要援護者については福祉部門から町内会へリストを紙で送付することにより情報共有をしており、自治体との情報連携ツールはございません。
②当市では、住民の遠隔一時避難の支援はございませんが、自主防災活動に使用する防災資機材・防災資機材倉庫整備による物的支援のほか、防災・減災アドバイザーによる講話等、避難行動についてのソフト面の支援を行っております。
多賀城市
①使用しているシステムはございません。
気仙沼市
①個人情報連携はほぼしておらず,ツールはありません。災害時要支援者の登録者(取扱い同意者)情報をアナログ提供です。
②現在は検討しておりません。大規模災害時の遠隔地への避難には,自主防災組織は関わらず行われました。
浜松市
①浜松市では自主防災組織や隊員の方の個人情報をクラウドで管理しておりませんので、クラウドからの情報流出の恐れはありません。また市と自主防災組織との連絡は、登録制のメールを通して行っております。
災害発生時や緊急時等の避難や周知方法について、住民への伝達は防災無線以外の手段があれば教えてください。
仙台市
本市における防災行政用無線以外の伝達方法は次のとおりです。
・Lアラート連携によるテレビ、ラジオ等マスコミ各社の報道
・仙台市ホームページ(避難情報ウエブサイト)
・危機管理局X(旧Twitter)
・仙台市LINE公式アカウント
・杜の都防災メール(登録制)
・緊急速報メール
・Yahoo!防災速報アプリの「自治体からの緊急情報」配信機能を活用した市独自の防災・緊急情報の配信
・スマートフォンを持たない世帯等向けに固定電話へ連絡するせんだい避難情報電話サービス
多賀城市
本市では、防災アプリやメール、SNS等を活用して情報発信を行っています。
浜松市
ホームページ,LINE,フェイスブック,X(旧ツイッター),登録制携帯メール。
緊急事項はエリアメール,コミュニティFM,ケーブルテレビです。
気仙沼市様より、大量に届く支援物資の管理・配布にかなりマンパワーがとられた(職員の皆様が疲弊した)とのお話がありました。そのほかの対応も含めて、職員の人手がとられるという観点で課題に感じていることや、民間の製品・サービスによる効率化を期待されているようなことはありますでしょうか。
仙台市
・備蓄物資保管スペースの不足を課題に感じており、流通在庫備蓄や災害時の家電等レンタルの拡充に期待しています。
・物資集配について、在庫管理や集配送のノウハウ、設備、車両、燃料、支援物資の混載対応及び少量多品目の配送要望に課題を感じており、物流センターを運営されている民間企業の協力等による効率化を期待しています。
・避難所の低体温症対策や熱中症対策について費用面等に課題を感じており、民間のサービスによる費用逓減のアイディアに期待しています。
多賀城市
災害時は、市民からの電話対応や避難所への物資搬送、被害箇所の詳細確認など多岐に渡る業務が一時的に増加するため、その対応について良い解決策があればご提案いただきたいです。
気仙沼市
・感染症流行時の避難所開設時・後の施設の消毒作業
・大量の支援物資分別はボランティア,仕分け・配送を業者
・障害者・施設入居老人等の避難受入れ
浜松市
浜松市では、最初に市の支援物資集積拠点に物資が集まり、そこからは各指定避難所(主に小中学校)への配送を行います。その中で、支援物資集積拠点のオペレーションについては、静岡県トラック協会の協力を得ながら、円滑かつ迅速な物資の受払いを行う計画で、現在静岡県トラック協会と協議中です。

また、発災時の備蓄品の数量管理も人手を取られる業務であることから、発災時に瞬時に備蓄品を管理台帳に反映できるとともに、協定締結者とも連携して発注ができ、併せて平時の発注・備蓄品入れ替え業務の負担も軽減できるような物資管理システムの導入を検討しています。