開催報告
【開催レポート】Future Awards 2024:防災ソリューション創出の新たな可能性を探る
2025.01.06
2024年9月から12月にかけて開催した「仙台BOSAI-TECH Future Awards 」は、防災現場の課題を深く理解し、現場のニーズによりマッチした防災ソリューションを生み出すことを目指したプログラムです。自治体の防災現場の視察や参加者同士の意見交換ワークショップ等を通じて防災課題の背景や原因を探求し、本質を深く理解することで、新たなビジネスアイデアを生み出し、ブラッシュアップする「課題探求プログラム」として実施しました。イベントの様子について、写真を交えてご紹介します。
≪目次≫
- プログラム概要
多種多様なバックグラウンドを持つ約30名が参加 - 【DAY01】 プログラムキックオフ ▶ 課題背景を知る
BOSAI-TECHで取り組んできた事例をまとめてインプットする「プログラムキックオフ」 - 【DAY02】 現場視察ツアー ▶ 課題を体感する
現場を直接視察し、課題解決のヒントを得る「現場視察ツアー」 - 【DAY03】 ワークショップ ▶ 課題を深堀する
参加者同士の交流を通じて課題・アイデアをブラッシュアップする「ワークショップ」 - 【DAY04】 アイデア発表会 ▶ アイデアをブラッシュアップ
プログラムで探求した課題・アイデアを発表し、次なるステップへ進む「アイデア発表会」
プログラム概要
多種多様なバックグラウンドを持つ約30名が参加
プログラムには、様々な業種・業態の企業や研究機関等、多種多様なバックグラウンドを持つ約30名にご参加いただき、約2カ月半にわたって、現場視察ツアーをはじめとした以下の4つのイベントを主に実施しました。その他、個別でのアイデア相談や自治体への個別ヒアリング等の機会も設けました。
≪プログラム概要≫
【DAY01】 プログラムキックオフ ▶ 課題背景を知る
【DAY02】 現場視察ツアー ▶ 課題を体感する
【DAY03】 ワークショップ ▶ 課題を深堀する
【DAY04】 アイデア発表会 ▶ アイデアをブラッシュアップ
本プログラムでは、課題探求からアイデア創出への進め方として次の3ステップに分けて進行しました。
≪プログラム概要≫
【DAY01】 プログラムキックオフ ▶ 課題背景を知る
【DAY02】 現場視察ツアー ▶ 課題を体感する
【DAY03】 ワークショップ ▶ 課題を深堀する
【DAY04】 アイデア発表会 ▶ アイデアをブラッシュアップ
本プログラムでは、課題探求からアイデア創出への進め方として次の3ステップに分けて進行しました。
【DAY01】 プログラムキックオフ ▶ 課題背景を知る
BOSAI-TECHで取り組んできた事例をまとめてインプットする「プログラムキックオフ」
9月25日に開催したプログラムキックオフでは、「課題背景を知る」場として、これまで仙台BOSAI-TECHが取り組んできた自治体の防災課題やその背景、また、課題解決に向けた取り組み事例について、事務局から紹介しました。
自治体の減災・防災課題の多くは、他の自治体でも似通った課題を持っている一方で、その課題の背景やニーズは自治体によって少しずつ異なるということ等を具体的な事例とあわせてお話しし、参加者のみなさんは熱心に耳を傾けていました。
その後の名刺交換会でも今後のプログラムにむけて、熱気あふれる様子が伺えました。
自治体の減災・防災課題の多くは、他の自治体でも似通った課題を持っている一方で、その課題の背景やニーズは自治体によって少しずつ異なるということ等を具体的な事例とあわせてお話しし、参加者のみなさんは熱心に耳を傾けていました。
その後の名刺交換会でも今後のプログラムにむけて、熱気あふれる様子が伺えました。
【DAY02】 現場視察ツアー ▶ 課題を体感する
現場を直接視察し、課題解決のヒントを得る「現場視察ツアー」
10月18日には、参加者が実際に防災の現場を視察し、課題を体感・発見する「現場視察ツアー」を開催。
参加者は通常は立ち入ることができない施設を訪れ、各視察先で仙台市の防災担当者から直接説明を受ける貴重な機会となりました。
≪視察先≫
参加者は通常は立ち入ることができない施設を訪れ、各視察先で仙台市の防災担当者から直接説明を受ける貴重な機会となりました。
≪視察先≫
- 津波避難タワー(中野5丁目津波避難タワー)
- 避難タワーへの避難方法や、通信・避難設備等を視察 - 災害物資備蓄倉庫(岩切中学校)
- 災害物資の備えと発災時の物資搬入・搬出、備蓄管理方法を視察 - 災害対策本部(青葉区役所)
- 災害情報の収集と、関係部署・発災現場との情報共有方法等を視察
最初の視察先である津波避難タワーでは、実際に屋上まで上がり、その周辺環境を確認後、屋内エリアに移動して、収容想定人数や発電機・毛布・水・食料・簡易トイレなど、具体的な設備について防災担当者から説明いただきました。参加者の皆さんも興味深く担当者の話に耳を傾け、予定時間ぎりぎりまで質問が相次いでいました。
次の視察先の岩切中学校では、避難所となる学校体育館での備蓄倉庫を視察し、避難者が利用する物資の在庫がどのように管理されているか、そのうえで工夫されていること、発災時における関係者の動き方など、担当者に踏み込んだお話を伺ったり、想像を巡らせたりしている様子が見受けられました。
ここまで、発災時に一時的に避難する場所としての津波避難タワーと、避難所を開設する際に利用される災害物資備蓄倉庫など、避難者に関連する防災現場を実際に移動して見てきました。
最後に、行政側の拠点となる災害対策本部を視察。災害対策本部では、発災時にどのように体制が組まれ、どのように市内の情報を収集・共有されていくのかなど、担当者から具体的にお話いただきました。
次の視察先の岩切中学校では、避難所となる学校体育館での備蓄倉庫を視察し、避難者が利用する物資の在庫がどのように管理されているか、そのうえで工夫されていること、発災時における関係者の動き方など、担当者に踏み込んだお話を伺ったり、想像を巡らせたりしている様子が見受けられました。
ここまで、発災時に一時的に避難する場所としての津波避難タワーと、避難所を開設する際に利用される災害物資備蓄倉庫など、避難者に関連する防災現場を実際に移動して見てきました。
最後に、行政側の拠点となる災害対策本部を視察。災害対策本部では、発災時にどのように体制が組まれ、どのように市内の情報を収集・共有されていくのかなど、担当者から具体的にお話いただきました。
視察終了後は、1時間ほど意見交換会として、現場視察を振り返って、「発見したこと」「気づいたこと」を各自から発表いただき、さらなる課題解決に向けてのアイデアを深めました。
【DAY03】 ワークショップ ▶ 課題を深堀する
参加者同士の交流を通じて課題・アイデアをブラッシュアップする「ワークショップ」
10月25日に開催された「ワークショップ」では、参加者が課題を深堀し、解決に向けたアイデアを出し合い、グループワークを通じて課題がなぜ発生したのか、その課題を解決するためのアイデアをどのように実現するかを検討しました。
ワークショップは、課題を深掘するセッションと、アイデアの着想を得るセッションに分けて実施し、課題を深掘するセッションでは、事前に各自が準備してきた課題をもとに、グループ毎にひとつの課題を取り上げて、以下の内容について検討してもらいました。
ワークショップは、課題を深掘するセッションと、アイデアの着想を得るセッションに分けて実施し、課題を深掘するセッションでは、事前に各自が準備してきた課題をもとに、グループ毎にひとつの課題を取り上げて、以下の内容について検討してもらいました。
- その課題はなぜ発生しているのか?
- それは誰にとっての課題なのか?ほかに関係する重要な人はいるか?
その関係者から見たとき、課題の捉え方は変わるか? - その課題が解決されていない理由は何故か?
アイデアの着想を得るセッションでは、前のセッションで取り上げた課題に対してグループ毎にアイデア出しを実施しました。グループでの意見交換・情報共有を通じて、様々な視点からの意見を出し合うことによって、参加者にとって新たな気づきを得る良い機会となりました。
【DAY04】 アイデア発表会 ▶ アイデアをブラッシュアップ
プログラムで探求した課題・アイデアを発表し、次なるステップへ進む「アイデア発表会」
課題探求プログラムの総括として、「アイデア発表会」を12月4日に開催。
現場視察ツアーとワークショップなどを通して議論を重ねた参加者も多く、非常に和やかな雰囲気で会は始まりました。
発表会は、今後の継続支援を希望する「アイデア発表」の部と、プログラム参加を通じて改めて感じたことや参加する中で着目した課題等を発表いただく「簡易発表」の部に分けて実施。当プログラムに参加した計24社、個人参加1名の中から、6社が「アイデア発表」に申し込みいただきました。
参加者の皆さんからの発表に対して、仙台市の防災担当や事業創出(スタートアップ)支援担当、地域のインフラ企業、学術機関など、産官学の各分野に関わる方、6名にコメンテーターとしてご参加いただき、一言ずつフィードバックをもらう形で進行。
課題の着目からアイデア提案まで行った方、現場視察で気づきを得た方、ワークショップで刺激を得られた方、このプログラムの参加者みなさんが、防災課題に対して熱意をもって、引き続き取り組みたいという意志が感じられる会となりました。
現場視察ツアーとワークショップなどを通して議論を重ねた参加者も多く、非常に和やかな雰囲気で会は始まりました。
発表会は、今後の継続支援を希望する「アイデア発表」の部と、プログラム参加を通じて改めて感じたことや参加する中で着目した課題等を発表いただく「簡易発表」の部に分けて実施。当プログラムに参加した計24社、個人参加1名の中から、6社が「アイデア発表」に申し込みいただきました。
参加者の皆さんからの発表に対して、仙台市の防災担当や事業創出(スタートアップ)支援担当、地域のインフラ企業、学術機関など、産官学の各分野に関わる方、6名にコメンテーターとしてご参加いただき、一言ずつフィードバックをもらう形で進行。
課題の着目からアイデア提案まで行った方、現場視察で気づきを得た方、ワークショップで刺激を得られた方、このプログラムの参加者みなさんが、防災課題に対して熱意をもって、引き続き取り組みたいという意志が感じられる会となりました。
仙台BOSAI-TECHでは、アイデア発表会で高い評価を得た企業に対し、引き続き、支援をすすめてまいります。
今後の進展については、当サイトNEWS&REPORTに掲載する予定です。
今後の進展については、当サイトNEWS&REPORTに掲載する予定です。