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事例|実証実験

リスク関連情報収集サービス「FASTALERT」と「NewsDigest」を利⽤した地域防災⼒向上・地域活性化に向けた取組み

2023.03.22
  • 株式会社JX通信社
  • AI / Machine Learning
  • Consumer Software
  • Enterprise Software
  • Data Analytics
  • Demonstration Experiment Support Program
実証実験サポートプログラム2022年度第2期において、
株式会社JX通信社が、 「いつ・どこで・何が」発生しているかを迅速に把握し、迅速かつ適切な災害対応を遂行するために、
リスク関連情報収集サービス「FASTALERT」と「NewsDigest」を利⽤し、公助の負担軽減と地域の防災・減災力を高めることを目指し、検証を行いました。
成果報告書はこちら
1.背景と課題
(1)防災・減災課題
• 迅速かつ適切な災害対応を遂行するためには、「いつ・どこで・何が」発生しているかを迅速に把握したうえで正確な情報活動が重要。
• 地域の防災・減災力を高めていくためには、公助の強化に並行して自助・共助の強化も必須。
(2)解決方法
• 迅速かつ適切な災害対応の遂行を後押し及び公助の負担軽減を叶えるサービスとして、仙台市にFASTALERTを試行利用いただく。
• 自助・共助の意識を強めつつ地域の防災・減災力を高めていくサービスとして、仙台市民にNewsDigestにある防災関連機能を利用いただく。
2.実証実験の実施内容
(1)検証項目
• FASTALERTは迅速かつ適切な災害対応の遂行を後押し及び公助の負担軽減ができるかどうか。
• NewsDigestの情報提供機能と防災マップ機能は地域防災力の向上に繋がるかどうか。
(2)検証方法
【仙台市職員(危機管理局)】
  • FASTALERTの利用
  • ヒアリング協力
【NewsDigest(仙台市民)】
  • リスク情報の報告・共有・確認
  • アンケート協力
【JX通信社】
  • 仙台市民へのNewsDigest利用協力依頼
  • 結果集計
3.実証実験結果
(1)NewsDigestについて
• アンケート回答者のうち、約9割の方が「自助共助の促進に効果あり」「危険回避行動に繋がる」と回答。
• NewsDigestは地域防災力の向上に繋がる可能性が高いことが証明された。
(2)FASTALERTについて
• 平常時・災害時問わず、FASTALERTは各種対応の遂行を後押し及び公助の負担軽減ができる可能性があることがわかった。
• 一方、情報のトリアージがしやすくなるためにUI設計を工夫していく必要があることもわかった。
4.今後の展開
・今後、出水期中に利用された場合の投稿量・分布・内容等を対象とした場合に、同様の評価が得られるかどうかも検証する必要がある。
• NewsDigestについては、防災マップの改修等を通じて、リスク回避及びリスク共有を図りやすいツールとして今以上に広く認知いただくよう継続的にPRしていく。
• FASTALERTについては、情報のトリアージのしやすさに配慮したUIを検討していき、FASTALERT専属者を必要としない運用方法を提案していく。

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