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事例|実証実験

コミュニティFM放送の電波を利用した遠隔解錠キーボックスの検証

2023.03.22
  • 株式会社メディアトライ
  • メッセージング、通信
  • 遠隔操作
  • 実証実験/試作開発支援プログラム
実証実験サポートプログラム2022年度第2期において、
株式会社メディアトライが、 災害時の避難所開設における人員不足及び、開設前の避難者集合による混乱の解消を目的とし、
コミュニティFMの電波を利用し信号を発信すると、「遠隔解錠キーボックス」が信号を受信し自動的に解錠されるシステムの検証を行いました。
成果報告書はこちら
1.背景と課題
災害時の避難所開設における人員不足及び、開設前の避難者集合による混乱の解消について
災害が発生し避難所を開設するにあたり時間がかかること、また他の対応をしている自治体担当者が多く人員を割けないがために、開設前に避難者が集合してしまうことが課題である。
そこで、コミュニティFMの電波を利用し信号を発信すると、「遠隔解錠キーボックス」が信号を受信し自動的に解錠されるシステムを開発した。
「遠隔解錠キーボックス」は避難所のカギを収納でき、避難所入口に設置し、避難者自身が避難所のカギを開け入所できるものである。
そのため、自治体担当者が現場に直接行かずとも避難所のカギの解錠が可能である。
2.実証実験の実施内容
エフエムベイエリアのラジオ電波を使用し、「遠隔解錠キーボックス」の解錠・施錠が行えるか検証。

解錠についての検証
• 信号による遠隔操作での解錠
• ランプの点滅などの確認

施錠についての検証
• スイッチ操作での施錠の確認
• タイマー機能での施錠の確認
• 信号による遠隔操作での施錠の確認
3.実証実験結果
実験1 スイッチ操作
 (1)解錠信号によるキーボックスの解錠
 (2)ボックス内スイッチ操作による施錠

実験2 制御信号
 ・解錠信号によるキーボックスの解錠

実験3 制御信号
 ・施錠信号によるキーボックスの施錠

実験4 タイマー機能
 (1)解錠信号によるキーボックス解錠
 (2)タイマー機能による自動施錠

上記4つの実験と各項目において、遠隔解錠キーボックスでの信号受信に問題なく、送出信号による電子錠の解錠・施錠も問題ないことがわかった。
4.今後の展開
実証実験後のヒアリングを通して改良すべき点がいくつかあった。
• 装置の仕様、部品選定。
• 「キーボックス」内の構造改良による耐水、防水対策
• 扉の開放時でも有効な、タイマー機能や遠隔施錠が行えるソフトの改良

この技術を利用して電灯、警告灯、デジタルサイネージなどの制御のON/OFFについて開発を進めていく。

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