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BOSAI-TECH発の実証実験事例

ジオラマ×デジタルによる防災接点の「身近」化に関する検証

2024.03.19
  • フロッグス株式会社
  • 一般社団防災ジオラマ推進ネットワーク
  • Future Awards
  • BOSAI-TECH事業創出プログラム
仙台BOSAI-TECH事業創出プログラム Future Awards 2023において、
フロッグス株式会社と一般社団法人 防災ジオラマ推進ネットワークが、
ジオラマをプロジェクションマッピング/ARの技術を掛け合わせることで、防災以外の様々な関心や動機の入口から、防災関連コンテンツに触れる機会を創出する検証を行いました。
1.背景と課題
≪課題≫
防災コンテンツへのアクセス・理解における障壁(物理的・空間的・心理的ハードル)の低減

≪解決策≫
公共空間に設置するジオラマをコミュニケーシ ョン ・プラットフォームとして、
●プロジェクションマッピング
●AR
の技術を掛け合わせることで、防災以外の様々な関心や動機の入口から、日常の中で防災関連コンテンツに触れる機会を創出。
2.実証実験の実施内容
多賀城市立図書館での企画展示(実証期間:2/10~25) ※展示は3/11まで継続

●段ボールジオラマ
●プロジェクションマッピング
 ・津波浸水シミュレーション動画
 ・東日本大震災の津波浸水
●AR
 ・多賀城高校津波浸水まち歩きMAP(防災以外のコンテンツ)
 ・多賀城の歌枕 ・歴史周遊ルート
 ・たがもん

<下記のコミュニケーション仮説を検証>
 抽出された課題点を改善することで、社会実装は可能
 [広さ]防災への関心が低い層にも情報との接点を増やすことができる
 [深さ]観覧者の防災意識や防災情報に対する理解度を高めることができる
3.実証実験結果
防災コミュニケーションにおいて、広さ・深さの両面で有効性あり

[広さ]ターゲット層、接触回数の両面において、広いリーチを獲得できることがわかった。
[深さ]理解促進/防災意識向上いずれの点でも有効性が認められた。

≪改善すべき課題≫
展示の全体構成、設営、各種サインの内容、ARの再現性など、それぞれにおいて改善すべき課題が抽出された。
4.今後の展開
抽出された課題点を改善することで、社会実装は可能
大きく以下の2方向で社会実装を推進
①既存コンテンツへのゲートウェイとしての 広告メディア的展開「防サイネージ」
②ジオラマ上での体験を充実させた 理解促進メディア的展開「移動ぼうさい館」

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