事例|試作開発
人工衛星による合成開口レーダー(SAR)技術を使用した地盤沈下測定
2025.03.12
実証実験/試作開発支援プログラム において、
佐鳥電機株式会社が、人工衛星を使用した合成開口レーダ(SAR)技術を使用し、地盤沈下を測定するアプリの試作開発を実施しました。
佐鳥電機株式会社が、人工衛星を使用した合成開口レーダ(SAR)技術を使用し、地盤沈下を測定するアプリの試作開発を実施しました。
1.背景と課題
【課題】
● 防災マップやハザードマップの基となる地盤沈下/隆起は日々生じているが、防災マップやハザードマップ等は10年以上前のデータから算出されている物がほとんどである。
【解決方法】
● 人工衛星を使用した合成開口レーダ(SAR)技術を使用し、地盤沈下を測定する。
-測量等にかかる時間とコストを削減し、過去から現在までの地盤の変化量や推移を安価で容易に測定が可能。
● 防災マップやハザードマップの基となる地盤沈下/隆起は日々生じているが、防災マップやハザードマップ等は10年以上前のデータから算出されている物がほとんどである。
【解決方法】
● 人工衛星を使用した合成開口レーダ(SAR)技術を使用し、地盤沈下を測定する。
-測量等にかかる時間とコストを削減し、過去から現在までの地盤の変化量や推移を安価で容易に測定が可能。
2.実施内容
【実施内容】
● 日程:2025年1月22日(水)~1月29日(水)
● 内容:SAR解析データ+地図データ合成
【検証内容】
● 2年間/2.5年間/3年間のSAR解析地図データを作成し、地盤沈下の変化および地盤変化が発生していることを確認する。
● 日程:2025年1月22日(水)~1月29日(水)
● 内容:SAR解析データ+地図データ合成
【検証内容】
● 2年間/2.5年間/3年間のSAR解析地図データを作成し、地盤沈下の変化および地盤変化が発生していることを確認する。
3.実施結果
【結果】
今回は2021年11月を基準点として、2年間/2.5年間/3年間分のSARデータ解析を実施。
● 仙台市全体として、3年間で1~4cm程度、隆起が発生している。
● 特に沿岸部に近いほど隆起は高く、七ヶ浜町周辺では3年間で7cm以上の隆起を観測した。
今回は2021年11月を基準点として、2年間/2.5年間/3年間分のSARデータ解析を実施。
● 仙台市全体として、3年間で1~4cm程度、隆起が発生している。
● 特に沿岸部に近いほど隆起は高く、七ヶ浜町周辺では3年間で7cm以上の隆起を観測した。
4.今後の展開
今回の試作開発により、地盤の沈下/隆起を測定できる事が分かった。
本技術を応用し、防災マップやハザードマップ等をWeb上で毎年更新するなどで、より安心/安全な社会を低コストで実現できると考えている。
今後は、下記分野への応用を進め、安心/安全な社会の実現に向けてチャレンジしていきたい。
● 防災分野
-橋梁や橋脚の崩落事前予測
● 建設分野
-地下トンネル工事による地盤への影響調査
-土砂災害発生危険地域の予測
-高速道路や列車の盛土変化予知
本技術を応用し、防災マップやハザードマップ等をWeb上で毎年更新するなどで、より安心/安全な社会を低コストで実現できると考えている。
今後は、下記分野への応用を進め、安心/安全な社会の実現に向けてチャレンジしていきたい。
● 防災分野
-橋梁や橋脚の崩落事前予測
● 建設分野
-地下トンネル工事による地盤への影響調査
-土砂災害発生危険地域の予測
-高速道路や列車の盛土変化予知
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関係会員
-
SATORI ELECTRIC CO.,LTD
Japan