事例|試作開発
映像を活用した防災教育教材の開発
2025.03.25
実証実験/試作開発支援プログラム において、
宮城テレビ放送が、学校防災教育の課題解決を目指し、映像を活用した防災教育教材の試作開発を実施しました。
宮城テレビ放送が、学校防災教育の課題解決を目指し、映像を活用した防災教育教材の試作開発を実施しました。
1.背景と課題
【学校防災教育における課題】
● 各学校の防災教育レベルが教員個人の取り組みに依存しており、全市域への包括的な対応ができていない。
● 教員が繁忙の為、防災・減災の知識を得る時間や準備時間をなかなか確保できず実践的な防災教育に至りにくい。
● 校内における防災訓練は、制約も多く画一的な防災訓練に留まりやすい。
● 防災教育が過去の災害事例の振り返りに留まる内容になってしまう為、児童・生徒が居住する地域の災害リスクを踏まえた、災害への危機感・切迫感を抱きにくく「実践的な啓蒙」に至らない。
【解決方法】
● 宮城テレビ放送が有する災害発生時の過去映像を活用し、災害発生時に自らがとるべき行動を選択させる、シュミレーション型とすることで子供たちに災害を「自分事」として捉える視点での防災教育を目指す。
● タブレット学習で稼働可能な環境を構築し、全市域への包括的な防災教育の展開を目指す。
● 各学校の防災教育レベルが教員個人の取り組みに依存しており、全市域への包括的な対応ができていない。
● 教員が繁忙の為、防災・減災の知識を得る時間や準備時間をなかなか確保できず実践的な防災教育に至りにくい。
● 校内における防災訓練は、制約も多く画一的な防災訓練に留まりやすい。
● 防災教育が過去の災害事例の振り返りに留まる内容になってしまう為、児童・生徒が居住する地域の災害リスクを踏まえた、災害への危機感・切迫感を抱きにくく「実践的な啓蒙」に至らない。
【解決方法】
● 宮城テレビ放送が有する災害発生時の過去映像を活用し、災害発生時に自らがとるべき行動を選択させる、シュミレーション型とすることで子供たちに災害を「自分事」として捉える視点での防災教育を目指す。
● タブレット学習で稼働可能な環境を構築し、全市域への包括的な防災教育の展開を目指す。
2.実施内容
防災教育コンテンツは、東北大学災害科学国際研究所、仙台市危機管理局減災推進課、仙台市教育局と協議のうえ、以下の通り、専門的な意見を踏まえて制作を行った。
● 東北大学災害科学国際研究所・仙台市危機管理局
ー 災害発生時の行動も、必ずしも正しい行動は1つではなく、<状況に応じた>行動をとることの大切さを盛り込むとよい。
ー 災害発生後の行動だけでなく、災害発生時の為に平時より<備えておく>ことの大切さを盛り込むとよい。
ー上記、<備え>のなかで、仙台市が取り組んでいる情報の発信等があるとよい。
● 仙台市教育局
ー 現行の学校での防災教育副読本に掲載されている内容を踏まえたものであるとよい。
● 東北大学災害科学国際研究所・仙台市危機管理局
ー 災害発生時の行動も、必ずしも正しい行動は1つではなく、<状況に応じた>行動をとることの大切さを盛り込むとよい。
ー 災害発生後の行動だけでなく、災害発生時の為に平時より<備えておく>ことの大切さを盛り込むとよい。
ー上記、<備え>のなかで、仙台市が取り組んでいる情報の発信等があるとよい。
● 仙台市教育局
ー 現行の学校での防災教育副読本に掲載されている内容を踏まえたものであるとよい。
3.実施結果
【結果】
● 初期バージョンとして、災害を<地震>の内容に絞り、防災教育コンテンツを制作。
● 主なコンテンツ構成は以下の通り。
-東日本大震災発生直後の映像記録(宮城テレビ放送、過去映像素材より)
-地震がおきるメカニズム
-シミュレーション型設問 ~こんな場所で地震が起きたら君はどうする?~
-家族防災会議を開こう!
-公衆電話の使い方
-防災リュックを準備しよう!
● 初期バージョンとして、災害を<地震>の内容に絞り、防災教育コンテンツを制作。
● 主なコンテンツ構成は以下の通り。
-東日本大震災発生直後の映像記録(宮城テレビ放送、過去映像素材より)
-地震がおきるメカニズム
-シミュレーション型設問 ~こんな場所で地震が起きたら君はどうする?~
-家族防災会議を開こう!
-公衆電話の使い方
-防災リュックを準備しよう!
4.今後の展開
● 授業内での実際の稼働を想定し、教員が指導をするうえでの手順書を別途作成する。
● 次ステップとして、一定数の児童が集まった環境での実証実験を実施し、コンテンツ検証を行うことを目指す。
● その他、次年度以降の検討事項は以下の通り。
ー エリアごとに注意すべき内容を示す設問部分をより充実させ、ユーザーの居住エリアによる防災教育の充実を図る。
ー 災害テーマを地震以外にも広げ、他企業との協業も検討する。
● 次ステップとして、一定数の児童が集まった環境での実証実験を実施し、コンテンツ検証を行うことを目指す。
● その他、次年度以降の検討事項は以下の通り。
ー エリアごとに注意すべき内容を示す設問部分をより充実させ、ユーザーの居住エリアによる防災教育の充実を図る。
ー 災害テーマを地震以外にも広げ、他企業との協業も検討する。
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