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BOSAI-TECH発の実証実験事例

高齢者見守りシステムを活用した災害発生時の情報通知と避難支援要請

2025.03.07
  • 産電工業株式会社
  • IoT 、センサー
  • 実証実験/試作開発支援プログラム
実証実験/試作開発支援プログラム において、
産電工業株式会社が、高齢者見守りシステム「スマートケアリンクみぃるも」を活用し、災害時要支援者を対象とした実証実験を実施しました。
1.背景と課題
【課題】
● 災害時要支援者の支援方法

【解決方法】
● 高齢者見守りシステムを活用した災害時要支援者の支援
2.実証実験の実施内容
高齢者見守りシステム「スマートケアリンクみぃるも」を活用し、要支援者を対象とした実証実験を実施。
各自治体から防災現場の目線で体験してもらい、意見・アドバイスを今後の開発に役立てる。

【日程・場所】
● 2025年1月24日(金)
● 産電工業 創造開発センター(宮城県仙台市若林区荒井東二丁目13-1)

【検証内容】
● 高齢者見守りシステムを活用した「災害発生時の情報通知と避難支援要請」
 -災害情報通知(一斉通知機能)
 -避難情報通知(一斉通知機能)
 -安否・避難確認(多機能センサー)
 -避難支援要請(発報通話機能)
 -避難促進(受話通知機能)
● 地図アプリを利用した「災害時の避難経路の表示と避難促進」
 -避難誘導メール送信
 -避難アプリで避難開始
3.実証実験結果
【結果】
● 災害時要支援者の支援について、「高齢者見守りシステム」を利用する事で、課題解決の糸口が見えたと実感できた。
● 実装に向けては、機能面・体制面・展開面などで改善の余地はあるが、災害現場での有用性は高く評価を頂いた。

【得られた課題】
● 機能面
 -各々の機能評価は高かったが、利用者(災害対策本部等)の意見を取り入れ開発を進めなければ利便性の向上は図れない。
 -より多くの場面を想定して試験が必要となる。
● 体制面
 -原則、普段は高齢者見守りシステムとして使い、災害時には災害支援システムとして使う事が理想。
 -行政の各部門間や民間企業との連携が課題。
4.今後の展開
● 「みぃるも」の防災現場での活躍を展望し、営業活動を展開しながら需要調査を実施。
● 高齢者見守りシステムとして各自治体に使って頂きながら、防災機能も追加し、利用検討を進める。

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