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【開催レポート】Future Awards 2025|第2回「東日本大震災を経験した企業の話を聞く」

2026.01.13
  • Future Awards
  • BOSAI-TECH事業創出プログラム
≪ 実施概要 ≫
 ● ガイダンス・登壇者紹介
 ● トークセッション
   - テーマ①:震災後、これが大変だった(ヒト・モノ・カネ)
   - テーマ②:ぶっちゃけミスった......!災害後の経営判断
   - テーマ③:災害があったから得られた経営のヒント
 ● 交流会
災害時のリソース不足を克服する、企業間の柔軟な“繋がり”
トークセッション前半では、発災直後に企業が直面した混乱や困難について、登壇者それぞれの実体験をもとに話が展開されました。まず、登壇者からは、「家族の安否が確認できたからこそ社員が出社し、業務を継続することができた」というエピソードが語られました。この話を通じて、災害時の対応やソリューション開発を検討する際には、従業員の家族まで含めて考えることが重要であるという視点が示されました。また、ビルオーナーである登壇者からは、「テナントが家賃を払えない状況に陥った際、家賃を免除する判断をしたことで、結果として入居率の維持につながった」という話があり、その判断が事業継続に与えた影響の大きさについて、具体的なエピソードを交えて語られました。
災害時の「ヒト・モノ・カネ」について振り返る中で、“どの企業もリソース不足に直面していた一方で、その内容や度合いは企業ごとに異なっていた”という点が話題に上がりました。こうした状況を受け、1社では対応が難しい場面でも、企業間でリソースを補完し合うことで対応の幅が広がる可能性について、登壇者を中心に意見が交わされました。
「業種を問わず地域の企業が幅広く連携することで初めて道が開ける。そのためには、日頃から腹を割って話せる関係が必要」という登壇者の言葉には、多くの参加者が頷きながら耳を傾ける様子が見られました。
赤裸々に語られた“後悔”と、求められる“フェーズフリー”な視点
トークセッション後半では、震災時やその後の経営判断における「後悔」が赤裸々に語られました。ある登壇者は、災害発生直後に社員へ現場確認を指示したことに触れ、「社員を危険にさらしてしまった」と当時の想いを語りました。また、災害対応に追われる中で、サービス提供が十分にできなかったという声もあり、有事における企業判断の難しさについて話題が及びました。セッションの後半には参加者も加わり、「本当に望ましいソリューションとは何か」をテーマに意見交換が行われました。「有事専用のソリューションは、いざという時には使われないことが多い。平時から使われているツールに、災害時にも活用できる機能を備えることが重要ではないか」といった意見が挙がり、平時と有事を分けない視点の必要性について議論が深まりました。
こうしたやり取りを通じて、防災ソリューションを検討する際には、非常時のみを想定するのではなく、平時の利便性や日常利用との連続性を意識する、「フェーズフリー」の考え方が重要な視点として共有され、トークセッションは締めくくられました。
交流会:理論を実践へ、業種を超えた“共助”の芽生え
トークセッション後の交流会では、BOSAI-TECH会員企業や地元企業、自治体関係者が集い、参加者同士による意見交換が行われました。
会場内では、登壇者に対する質問が相次ぎ、セッション内容を踏まえたやり取りが各所で見られました。「実際の震災における経営者の判断が参考になり、良い点だけでなく、難しさや迷いも含めたリアルな思考を知ることができた」「中小企業が災害時に直面する現場の苦悩を知る機会となった」といった声が聞かれました。
また、会場では名刺交換や個別の会話が行われ、セッションで語られた内容をきっかけに、参加者同士が具体的な意見や関心を共有する場面も見られました。
セッションで語られた「企業間連携」が、交流会の中で、企業同士の具体的なやり取りとして早くも表れ始めていました。
以上、11月27日(木)に開催しました Future Awards 第2回「東日本大震災を経験した企業の話を聞く」のご紹介となります。

仙台BOSAI-TECHでは、防災ソリューションの創出や事業化・社会実装を支援する各種プログラムを今後も開催してまいりますので、ご興味・ご関心のある方は、ぜひ当サイトを引き続きご覧いただけますと幸いです。

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